事故名称 | 溶接作業中にアセチレンの安全弁から出火 | ||
---|---|---|---|
年月日 | 2012/11/17 | 県名 | 岡山県 |
規模 | C | 事故区分 | 消費 |
物質名 | アセチレン | 被害者 | 重症 1名 |
現象(1次事象) | 漏洩 | 2次事象 | 火災 |
業種 | 自動車 | 設備区分 | 容器本体 |
取扱状態 | 消費中 | 着火(原因) | 裸火 |
事故原因(主因) | 不良行為 | 事故原因(副因) | 点検不良 |
事故概要 | 自動車整備工場内で、作業員がトラックのマフラーの溶接作業をしていたところ、使用していたアセチレンホースから火が出ていることに気づいた。溶接作業中の作業員は何らかの処置を施そうと容器台車に近づいた際、アセチレン容器の安全弁から火炎が吹き出し、顔面及び気道に熱傷を負った。また、火災に気づいた付近の作業員数名が消火器を持って駆けつけ、アセチレン容器から噴き出している火炎を消し止めた。原因は、溶断作業中であった作業員がアセチレンホースから出火していたことを確認している供述があったこと、また使用していたホース(使用期間不明)の焼失状況から、ホースの経年劣化によるひび割れ等、もしくは溶断中の火花が落下し、アセチレンホースを溶融させたためと推定される。また、漏えいしたアセチレンガスは溶接中の火花により着火し、アセチレン側の調整器に安全器が取り付けられていなかったため、そのままアセチレン容器内へ逆火したことにより、安全弁から火炎が噴出したと考えられる。 |
事故名称 | アセチレン溶断中の火災 | ||
---|---|---|---|
年月日 | 2012/10/13 | 県名 | 岡山県 |
規模 | C | 事故区分 | 消費 |
物質名 | アセチレン、酸素 | 被害者 | 0名 |
現象(1次事象) | 漏洩 | 2次事象 | 火災 |
業種 | 紙・パルプ | 設備区分 | 容器本体、調整器 |
取扱状態 | 消費中 | 着火(原因) | 火花(溶断) |
事故原因(主因) | 検査管理不良 | 事故原因(副因) | - |
事故概要 | 事業所内での溶断作業中、約2m離れたアセチレンガス容器の方からジューという音がし、その直後溶断火花が飛び引火した。原因は、アセチレン及び酸素容器の圧力調整器が経年劣化等によりガスが漏洩していたためと推定される。今後は、ガス漏れチェックリストを作成し、使用前に点検する。また、容器の台車には、溶断作業中に不燃性シートで覆う。さらに、圧力調整器に逆火防止器を設置する。 |
事故名称 | アセチレン溶断作業中の火災 | ||
---|---|---|---|
年月日 | 2012/10/10 | 県名 | 大分県 |
規模 | C | 事故区分 | 消費 |
物質名 | アセチレン | 被害者 | 0名 |
現象(1次事象) | 漏洩 | 2次事象 | 火災 |
業種 | 鉄工所 | 設備区分 | 容器本体、継手 |
取扱状態 | 消費中 | 着火(原因) | 火花(溶断) |
事故原因(主因) | 点検不良 | 事故原因(副因) | 操作基準の不備 |
事故概要 | 工場内で、アセチレンにより溶断作業を行っていたところ、火花が容器バルブ付近に飛び、着火した。着火後の炎により、調整器ダイヤル部を焼損したため、ダイヤル部に漏えいが生じ、ダイヤル部に着火、その後、熱が容器に伝わり、バルブの安全栓を溶かし、最終的には安全栓に着火後、容器内のガスがなくなるまで燃え続けた。原因は、容器と調整器の接続不良により、接続部より漏えいしていたが、使用開始前点検等を怠ったため、漏えいに気づかずに作業を開始したためと推定される。なお、逆火防止装置を設置していなかったが、ホース内部にすす等の付着がなかったため、逆火による着火の可能性はないと考えられる。今後は、消費設備からの距離を十分とり、5m以内では使用しないことと使用開始時と使用終了時に消費設備に異常がないか点検を行い、作業中は消火器を常備すること、火花の飛来するおそれのある場所に容器を置かないこととする。また、消費設備には逆火防止器を取り付けること、ホース及びホース接続箇所等も漏れのないことを確認し、点検を行うこととし、再発防止に努める。 |
事故名称 | アセチレンガス溶断中の逆火により火災 | ||
---|---|---|---|
年月日 | 2012/9/9 | 県名 | 北海道 |
規模 | C | 事故区分 | 消費 |
物質名 | アセチレン | 被害者 | 0名 |
現象(1次事象) | 漏洩 | 2次事象 | 火災 |
業種 | 建設 | 設備区分 | 容器本体 |
取扱状態 | 消費中 | 着火(原因) | 裸火(逆火) |
事故原因(主因) | 操作基準の不備 | 事故原因(副因) | - |
事故概要 | 事業所内で、作業員がアセチレンガス溶接機を使用しようとして、バーナーに着火するため口火を近づけたところ、アセチレン容器の付近で爆発音がして、火が噴き出した。バーナー部に燃焼が無く他に火源がないことから、アセチレンガス溶接機の点火中に、バーナー部の口火が逆火して火災が発生したものと推定される。作業員ら4名は、直ちに事業所内の消火器で初期消火するとともに、119番通報し、点火した作業員は自ら容器バルブを閉止した。その後、消防隊の放水により鎮火した。原因は、逆火防止装置が未装着であったためと推定される。 |
事故名称 | 溶断中に調整器付近からアセチレンが漏えいし火災 | ||
---|---|---|---|
年月日 | 2012/8/27 | 県名 | 千葉県 |
規模 | C | 事故区分 | 消費 |
物質名 | アセチレン、酸素 | 被害者 | 0名 |
現象(1次事象) | 漏洩 | 2次事象 | 火災 |
業種 | 一般化学 | 設備区分 | 容器本体、継手 |
取扱状態 | 消費中 | 着火(原因) | 火花(溶断) |
事故原因(主因) | 締結管理不良 | 事故原因(副因) | - |
事故概要 | 事業所内で、ろ過装置の鉄製架台の一部をプラントから撤去し、廃棄のため細かく切断する際、アセチレンガス溶断作業を行っていたところ、アセチレン容器の圧力調整器付近(圧力調整器に接続している逆火防止装置付近)からアセチレンガスが漏えいして、溶断の火花で引火した。次第に火炎が大きくなり、加熱によって容器の溶栓が溶け、ガスが噴き出して引火し、炎を吹き上げた。また、アセチレン容器の隣にあった酸素容器の圧力調整器が破損し酸素ガスも漏えいした。その後、火炎が小さくなり、自衛消防隊の放水で消火及び容器等の冷却散水を行った。なお、人的被害及び類焼はなかった。原因は、アセチレン容器の圧力調整器と逆火防止装置との接続部が緩んでいたためと推定される。 |
事故名称 | 溶断作業中、逆火が発生しアセチレン容器の可溶栓が溶解 | ||
---|---|---|---|
年月日 | 2012/8/3 | 県名 | 福井県 |
規模 | C | 事故区分 | 消費 |
物質名 | アセチレン | 被害者 | 0名 |
現象(1次事象) | 漏洩 | 2次事象 | 火災 |
業種 | 鉄工所 | 設備区分 | 容器本体 |
取扱状態 | 消費中 | 着火(原因) | 裸火(逆火) |
事故原因(主因) | 容器管理不良 | 事故原因(副因) | - |
事故概要 | 新築工事現場で、工事事業者がトラックの荷台に酸素7m3容器とアセチレン7kg容器を積載し、鉄骨2階部までホースを伸ばし鉄骨切断作業中、逆火が起こり、炎がアセチレン容器まで到達し、容器の可溶栓が溶解した。噴出した炎により、隣の酸素容器と調整器を燃焼させたが、容器の破裂、破損はなかった。その後、消火作業を行い、鎮火を確認し、被災容器の処理を実施した。原因は、ガス切断作業を行う直下近くに容器を積載した車両を停めていたことと、ガス調整器に乾式安全器が取り付けられていなかったためと推定される。 |
事故名称 | 溶断作業中のアセチレンの逆火による出火 | ||
---|---|---|---|
年月日 | 2012/2/22 | 県名 | 大阪府 |
規模 | C | 事故区分 | 消費 |
物質名 | アセチレン | 被害者 | 0名 |
現象(1次事象) | 火災 | 2次事象 | - |
業種 | 鉄工所 | 設備区分 | 容器本体 |
取扱状態 | 消費中 | 着火(原因) | 裸火(逆火) |
事故原因(主因) | 誤操作、誤判断 | 事故原因(副因) | - |
事故概要 | 工場内で、作業員2人が板金カバーの溶断作業中、吹管着火時に逆火が起こり、アセチレンガス圧力調整器のガス取り出し口より出火した。熱により、圧力調整器が熔解し、近接していた窓ガラスがひび割れした。今後は、逆火装置の取り付け、及びホース、継手などの定期検査の強化を実施する。 |
事故名称 | 溶断作業中の逆火によるホース炎上 | ||
---|---|---|---|
年月日 | 2012/2/15 | 県名 | 北海道 |
規模 | C | 事故区分 | 消費 |
物質名 | アセチレン | 被害者 | 0名 |
現象(1次事象) | 火災 | 2次事象 | - |
業種 | 建設 | 設備区分 | 容器本体 |
取扱状態 | 誤操作、誤判断 | 着火(原因) | 裸火(逆火) |
事故原因(主因) | 点検不良 | 事故原因(副因) | - |
事故概要 | 2月15日7時50分頃、国道線横ののり面に設置してある鋼鉄製の階段を撤去するため、アセチレン容器に接続されたトーチ(吹管)火口に、点火用スパークライターで点火したが、着火せず二度目に点火したところ、荷台のアセチレン容器付近から小さな爆発音とともに黒煙と炎が50cm位上がり、小型貨物車の荷台を焼損した。現場作業員は、付近住居への延焼を避けるため、車を220m離れた漁港の空き地まで移動させるとともに消防に通報(7時57分)した。漁港に到着後、空き地へアセチレンガス容器を車から足でけり降ろしたところで、消防が到着した。消防は、容器に放水したが鎮火せず、その後も放水を続け、火が弱くなったところで、消防隊員が雪山まで運びその後も雪で容器を冷やし続け、ガスが燃え尽きるまで待つこととした。約4時間半後の12時25分頃鎮火した。原因は、火口からの逆火によりホースが破裂し炎上したためと推定される。また、容器の肩口からの炎上原因については、溶解アセチレンが逆火防止器を通ったため作動しなかった又は作業員が、漁港へ車を移動させた際、火炎がトラックのあおりにぶつかり、アセチレン容器の頂部に吹いていたという証言から、可溶栓が熱で溶解し、そこから着火したものと考えられる。 |
事故名称 | 溶断作業中の逆火によるホース炎上 | ||
---|---|---|---|
年月日 | 2012/2/15 | 県名 | 北海道 |
規模 | C | 事故区分 | 消費 |
物質名 | アセチレン | 被害者 | 0名 |
現象(1次事象) | 火災 | 2次事象 | - |
業種 | 建設 | 設備区分 | 容器本体 |
取扱状態 | 誤操作、誤判断 | 着火(原因) | 裸火(逆火) |
事故原因(主因) | 点検不良 | 事故原因(副因) | - |
事故概要 | 2月15日7時50分頃、国道線横ののり面に設置してある鋼鉄製の階段を撤去するため、アセチレン容器に接続されたトーチ(吹管)火口に、点火用スパークライターで点火したが、着火せず二度目に点火したところ、荷台のアセチレン容器付近から小さな爆発音とともに黒煙と炎が50cm位上がり、小型貨物車の荷台を焼損した。現場作業員は、付近住居への延焼を避けるため、車を220m離れた漁港の空き地まで移動させるとともに消防に通報(7時57分)した。漁港に到着後、空き地へアセチレンガス容器を車から足でけり降ろしたところで、消防が到着した。消防は、容器に放水したが鎮火せず、その後も放水を続け、火が弱くなったところで、消防隊員が雪山まで運びその後も雪で容器を冷やし続け、ガスが燃え尽きるまで待つこととした。約4時間半後の12時25分頃鎮火した。原因は、火口からの逆火によりホースが破裂し炎上したためと推定される。また、容器の肩口からの炎上原因については、溶解アセチレンが逆火防止器を通ったため作動しなかった又は作業員が、漁港へ車を移動させた際、火炎がトラックのあおりにぶつかり、アセチレン容器の頂部に吹いていたという証言から、可溶栓が熱で溶解し、そこから着火したものと考えられる。 |
事故名称 | 溶断作業中の逆火による調整器への引火 | ||
---|---|---|---|
年月日 | 2012/2/12 | 県名 | 沖縄県 |
規模 | C | 事故区分 | 消費 |
物質名 | アセチレン、酸素 | 被害者 | 0名 |
現象(1次事象) | 火災 | 2次事象 | - |
業種 | 自動車 | 設備区分 | 容器本体、調整器 |
取扱状態 | 消費中 | 着火(原因) | 裸火(逆火) |
事故原因(主因) | 点検不良 | 事故原因(副因) | - |
事故概要 | 工場内で、酸素ガス:アセチレンガス=1:1の割合で使用する溶接器具で作業中、逆火が発生し、アセチレンガスの調整器へ引火したため、同調整器が部分的に破損した。直ちにガスの元栓を閉じたところ、鎮火し、調整器以外の被害は発生しなかった。原因は、酸素ガス、アセチレンガス溶接器具の先端火口部に詰まりが発生し、逆火が発生したためと推定される。なお、引火した理由は、逆火防止器の点検不良のため、作動しなかったためと考えられる。今後は、使用設備の点検を実施する。 |